ひとつずつ

私のアトピーの経緯とブドウ球菌が体中から消えるまでの経過を綴っていきます。

苦労した「信頼のできる」皮膚科医探し②

※前回の続きです。

 

そんな私が再び標準治療の皮膚科に行った理由は「もうこのままでは日常生活を送れなくなるか自殺するしか手段がなくなる」程の重症になってしまったからです。
その日通っていた脱ステ専門の皮膚科に診てもらいましたが、簡潔に一言「糖質制限ができてない」とだけ言われました。「細菌感染だと思うのですが。。」と言っても相手にしてくれませんでした。
でもわたしの手はもはや日常生活を送れないレベルに皮膚が露出した状態でした、悩みましたがその足で地元の標準治療の皮膚科に行きました。
数々の皮膚科に行ってその度に嫌な思いをしてきた私は「もう依存症になってもなんでもいいから先生の言う通り薬を塗って皮膚を取り戻すしかない」という気持ちになっていました。
その皮膚科には以前も行っていましたが、曜日によって診察をしてくださる先生が違うようで、私はその先生には初めて会いました。先生は優しい口調で診察室へ迎え入れてくださいました。とはいえ、当時の私の皮膚科医に対する警戒は強く、もう無駄に傷つきたくないという思いから言われたことには素直に従おうと思いました。
なので先生の口から「これはとびひになってるね」と言う予想外の言葉が出た時には思わず顔を上げました。そして先生はすぐにその場で処置を始めてくださいました。(処置の方法についてはまた別の記事で説明します。)
処置が終わると、薬の塗り方や量、抗生物質の効能と副作用、お風呂の入り方など丁寧に説明をしてくださり、1週間後又来てくださいと言われました。
その一週間先生に言われた通りに処置をすると4~5日で皮膚は綺麗に元に戻りました。皮膚科で見せると「薬の使い方上手です!では薬の強さを弱くしていきましょう」と褒めてくださいました。初めて皮膚科の先生にほめてもらい、涙が出そうになりました。
そして私の不安とは裏腹に患部はその後薬をやめても再発することなく治りました。本当に細菌感染というわたしの予想は当たっていたんだな。と確信しました。
この十数年とびひや細菌を疑ってくれた皮膚科医はいませんでした。それは細菌検査すら要請してもしてくれなかったことから私の患部以外の乾燥肌を見て「アトピーの湿疹の中の一つ」と漠然な仮説から決めていたのではないかと思えてなりません。もしもそのように診断するのであれば最低限今までどのように薬を塗ってきたか、生活習慣には気を付けていたかという問診は必要だと思います。それでも治らずに1日中汁と戦い続けている私たちのような患者が大勢いることも知ってほしいです。
以上のことから、信頼のできる皮膚科の特徴として
①患者の話をちゃんと聞いてくれる。(これが一番重要な気がします、精神安定にもなります)
②処方する薬の作用をしっかりと説明してくれる。
③薬の塗り方と量、お風呂での患部の洗い方、その他生活習慣のことについて丁寧に説明してくれる。
(※②と③については説明がなければ質問してみるといいと思います。)
があげられると思います。
アトピーという体質自体は変えることは難しいと思いますが、気を付ければ薬を卒業して皮膚に出ないくらいには治すことは可能だとおもっています。
「卒ステ」を目標にした皮膚科医に出会えることが望ましいと思います。