ひとつずつ

私のアトピーの経緯とブドウ球菌が体中から消えるまでの経過を綴っていきます。

アトピービジネスと心の話

ステロイドを怖いものと認識すると、ほかの薬に頼ろうとするのは当たり前のことだと思います。
ただし、非ステロイドの薬、クリームならなんでも安全と考えると私のように大変な目にあうこともあります。。

 


顏の脱ステロイドがあと一歩というときにSNSで出会った方からメッセージが飛んできました。カウンセラーのような温かさがあり一度会いましょうといわれた時も特に抵抗なく受け入れました。
お会いした時は栄養の話やその方がたくさんのサプリ(そのビジネスの商品)を飲んでいることや、アロエが肌に水分を与えること、その方の使ってるビジネスの商品にはアロエベラ(入手しづらいらしい)を使うことが多いということ、経皮毒の怖さ等を聞き、最後に試供品の顔、体用の化粧水とクリームをもらいました。
そのころの私は特に知識もなかったので「これを塗れば綺麗になるんだ」とわくわくしながらお風呂上りにほっぺだけ塗ってみました。ですがその直後ほっぺに違和感を感じました。
恐るおそる鏡を見ると塗った部分の頬が赤くはれて大量に汁が出てきていました。え!え!という感じでとりあえずその方にラインをしました。
「使ってみたら顔から黄色い汁が出てきました!どうしたらいいですか!」
『それは「好転反応」といって体から毒が出てる証拠です、つづけてみてください』
といわれました。私はその時は素直に「これは毒だしなんだ」と受け容れました。
しかし、何日たってもその部分が塞がることはなく、次第に瘡蓋がどんどん大きくなってきました。危険だと思った私は使用をやめて様子を見ることにしました。
2か月経過して瘡蓋がようやく巨大化をやめました。この間マスクでも隠せないほどに巨大化した瘡蓋をなんとか隠すためにガーゼを少し浮かせた状態でテープを貼っていました。外に出ると視線を感じるのでとても億劫でした。
そしてゆっくりと瘡蓋は小さくなっていきましたが、3か月目で限界が来た私は母の使ってる顔用の薬をこっそりと塗りました。すると炎症は4日で落ち着き、その後劇的な再発はなくなりました。
今冷静に考えてみればあの塗った瞬間に汁が出る感じは以前も経験していたはずの「接触性皮膚炎(かぶれ)」の典型的な反応でした。脱ステ中ということもあり、皮膚も更に敏感になっていたのだと思います。
あの時は「すぐにでも良くしたい」という思いが先行してまともな判断ができていなかったように思います。このように脱ステ中は少しでもこの辛い肌をマシにしたいという思いから「これは良い」というものを次々に使ってしまい、結果的に治るのが遅くなってしまうというのはよくありました。
そう思うと世の中の所謂アトピービジネスというものをどうしても恨みたくなりますが、結局選択したのは自分で、実際その製品で治ってる人もいるので難しい問題だなと思います。