ひとつずつ

私のアトピーの経緯とブドウ球菌が体中から消えるまでの経過を綴っていきます。

苦労した「信頼のできる」皮膚科医探し①

アトピーを患者自身が民間療法で治そうとする例は珍しくないと思います。その理由の一つに皮膚科への不信感があると思います。確かに治してくれるかそうでないかも理由に入ると思いますがそれ以上に患者に寄り添ってくれるか、という「患者への対応」の部分のほうが私は重要かなと思います。
幼少期の頃のことはあまり覚えていませんが、私は高校生の頃アトピーが出た際に初めて一人で皮膚科にいきました。先生に患部を見せるとパソコンに何か真剣に打ち出し、2.3分で診察は終了しました。そして薬を貰って帰りました。この時は「皮膚科ってすぐ診察終わって便利だなー」程度に思っていました。
薬を塗るとすぐに治りましたが、一か所だけ日中汁が出て再発を繰り返してるところがあったので皮膚科に行くと「かくからこうなる、かいちゃだめだよ」とお叱りを受けました。実は私にはかいた記憶がありませんでした。そもそも患部自体はそんなにかゆみを感じなかったのです。「かいてません」と訴えても「いや、かかないとこうはならないから」と半笑い。また薬を出されて終わりました。
脱ステをしていた時は細菌感染を起こしているのではないか(実際おこしていました)と思ったので「ステロイド以外の治療もできます」という皮膚科にいき、患部を見せて「細菌感染をしていると思うのですが」と言うと「いや(ただの湿疹だし)、ここまでひどくなったらステロイドを使わないと」と言われ、勝手に写真を撮る、勝手にステロイドを塗る、という行為を始めました。今だったら反論すると思うのですが当時はあまり知識もなく、又急に始めた行為に「何をしているんだろう」とひたすらポカーンとしていました。
そして薬局では大量のステロイドとプロトピック、漢方薬とサプリを出されました。え?漢方とサプリってどうして出してるの?と全く説明されてないものが大量に処方されていました。
脱ステ専門の皮膚科にいけば「糖質制限してないでしょ」と決めつけられ、「してます!」と訴えるも「駄目だと思うとつい食べたくなるよね~」と私の言ってることをスルー、先生は私のことを全く信頼してくれていませんでした。
足に感染の可能性があると思って行った皮膚科では細菌検査を行っているということだったので御願いすると「見たらわかるから検査する必要はない」と言われました。じゃぁ見てもらおうと思い、患部を見せると「これはアトピーの湿疹だね」と言われ「でも不自然な汁の固まり方なんです」「患部をかいた手で背中を触ったら湿疹が広がって・・」と訴えるも「私はそれを生で見てないからわからない」といわれ(いや、じゃぁ重症な状態で来いと?だから細菌検査をお願いしてるのに、とは思いましたがこらえました)挙句「アトピーは一生涯薬と付き合っていくもの」という発言があったので「わかりました。今日は診察だけで大丈夫です、ありがとうございました」というと癇に障ったのか「ええ私もあなたを治すつもりはありませんので、なんだか話も通じないし、人の話はしっかりと聞いたほうがいいですよ」という「お前がな」と思わず言ってしまいそうになる発言をされたこともありました。
もうお分かりかと思いますが、私は数々の皮膚科を巡りました。こんなに巡っているのに話もろくに聞いてくれず、患者に全く寄り添うことなく「すべてあなたのせい」のごとく皮膚科医に叱られての繰り返し、家に帰ると絶望し、泣いて、どっと疲れる。そして思うのです「皮膚科で毎回こんな思いをするくらいなら皮膚科にいかないほうがまし」と。
皮膚科にいって診られるのは皮膚だけ。そして私の乾燥肌を見てアトピーの湿疹という漠然とした診断をする。何が原因でこうなったか、生活習慣はどうか、いままでの薬の塗り方はどうか、などは全く聞かれず、勝手に生活習慣が悪いと決めつけては半笑いで「〇〇だからこうなるんだよ」と言われる。そんな患者の話を全く聞かずに写真は一人前に撮ってきて、何の説明もない薬を大量に出してくる場所に行きたいと思いますか。

次回は信頼できる先生に出会えた話から、信頼できる皮膚科医の特徴について書いていきたいと思います。